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 ★リハビリテーションとは
★リハビリテーション科の紹介
★診療時間
★1ページ講座
(1)家庭の中は危険(?)が一杯!
(2)腰痛発生のメカニズム
(3)腰痛に対する一般的な運動
(4)五十肩(肩関節周囲炎)について
(5)肩の痛みに対する運動について
(6)牽引って?
(7)転倒予防について
(8)変形性膝関節症
(9)作業療法って??何??
★訪問リハビリテーション空き状況
★言語聴覚訓練について


★リハビリテーションとは

リハビリテーションを実際に受けたことはなくても、リハビリテーションという言葉を聞いたことがないという人は殆どいないと思います。 以前には故田中角栄元総理がリハビリテーションを受けていましたし、少し前には巨人軍の終身名誉監督の長嶋茂雄さんが午前と午後2時間リハビリを頑張っているというニュースも報道されたりし、リハビリテーションという言葉が多くの人たちに知られるようになりました。

このようにリハビリテーションという言葉は知られていますが、ではその内容は?というと、残念ながら知られていないか、知っていても誤解している場合が多く見受けられます。それはなぜでしょうか?それはリハビリテーションというものが具体的な方法を指す言葉ではなく、概念だからではないかと思います。

概念というのは、実践する場や人によってその内容を異にするからです。従って、概念さえしっかりと押さえておけば何をしてもそれはそれで立派なリハビリテーションの行為であるといえます。ではその概念とは何でしょう?

20年くらい前のリハビリテーションという言葉の和訳としては「社会復帰」という言葉が当てられていました。それはリハビリテーションという言葉がどの領域の表現言語として使用されてきたのかと関係があります。中世ヨーロッパではリハビリテーションという言葉は、貴族社会に対する身分・地位の回復や宗教に対する破門の取り消しという意味で使われました。その後、罪を犯した者が刑務所に入った後社会へ復帰する際の表現言語としてリハビリテーションという言葉が用いられました。リハビリテーションが医療の世界で使用されるようになったのは、第1次世界大戦の後のことです。つまり医学の中にリハビリテーションという言葉が入ってきてまだ100年足らずです(長い医学の歴史の中ではまだ新しい分野といえると思います)。日本で本格的にリハビリテーションの重要性が説かれるようになったのが昭和30年半ばなので、わが国でリハビリテーションという言葉が使われだしたのもまだ45年と言えます(それ以前にも、肢体不自由児の療育施設やドイツの児童リハビリテーションなどが紹介はされていました)。

リハビリテーションが使用され始めた頃の和訳である「社会復帰」という言葉の中には、一度失われたものが元の状態に戻るという意味が含まれています。今でもよくリハビリテーションを受けている方から尋ねられる言葉に「元通りになりますか?」という言葉があります。も
ちろん元通りに戻る障害もあります(正確には元通りということはありえないのですが・・・)。しかし、リハビリテーションを受けている方の多くは大なり小なりの後遺症を有しています。後遺症を有していても、職業復帰し、家庭生活を営んでいる方もたくさんいます。元通りにならなくても社会に参加することは可能です。つまり現況に「社会復帰」という和訳はふさわしくないということで、現在は、リハビリテーションという言葉は和訳を用いずそのまま使用するようになってきました。あえて訳を当てはめる場合においても「社会復帰」という言葉は用いられずに「生活の再構築」という言葉が用いられるようになりました。

つまり、リハビリテーションとは障害を有していても意義深い生活を送るために必要な活動の総体を指している言葉になったと言えるのではないかと思います。

★リハビリテーション科の紹介

当院リハビリテーション科はPT(理学療法士)3人を含め総勢4人のスタッフがいます。
リハビリテーションは大きく分けて理学療法・作業療法・言語療法等があり、理学療法はさらに運動療法と物理療法に分けられます。

当院に入院されている方のリハビリは整形外科疾患が主であり、外来診療では、脳血管疾患、整形外科疾患の方のリハビリをはじめ、小児疾患(脳性麻痺やダウン症候群)、神経難病(脊髄小脳変性症、筋ジストロフィー)、訪問リハビリ等、多岐にわたり行っています。運動療法では、関節可動域訓練、筋力増強訓練、基本動作練習など、ADLの拡大や生活の再構築を目指して行っています。また、身体機能面だけでなく、日常生活での注意点やご家族への助言、自宅で手軽に行えるホームエクササイズ等の指導も同時に行っています。

平成19年度より、小児用装具の作製も開始しました。装具作製をご希望の方は、医師の意見書が必要となりますので、リハビリテーション科理学療法士までご相談下さい。



★診療時間

◎患者さんと理学療法士が1対1で行うリハビリ(運動療法)においては、 すべて予約制で行っています。医師の診察後、リハビリテーション科にて予約をお取り頂きます。

◎消炎鎮痛処置(電気治療)の方は予約不要ですので、受付時間内に お越し下さい。(初めての方は医師の診察が必要です。) 

<午前>
受付:11時30分まで
診療:9時00分〜12時00まで
<午後>
受付:14時00分〜16時30分まで
診療:14時30分〜17時00分まで




★1ページ講座

(1) 家庭の中は危険(?)が一杯!

毎年、家庭内で不慮の事故により死亡する高齢者の数は交通事故死を上回る数字であり、外出機会が減り屋内で生活することが多くなった高齢者にとって、家庭内は決して安全な場所ではありません。家庭内での事故としては、浴室内での事故が多く、次いで転倒となっています。

浴室内の事故はまた別の機会に述べることとして、今回は転倒について話を進めてゆきたいと思います。

平成13年の国民生活基礎調査によると、介護が必要になった理由の第3位に転倒・骨折が挙げられています。毎年、高齢者の1/3の人が転倒し、その内半数は2度以上の転倒を経験するというデータもあるように、転倒という事故は身近に起こりやすい事故であるといえると思います。各自治体においても「転倒予防教室」という名称で高齢者の体力づくり事業
を進めています。これは高齢者の体力・筋力・柔軟性といった身体的な側面に注目して行われている事業といえると思います。ここではそういった視点ではなく、家庭環境という視点で転倒を捉えてみようと思います。

年代別の事故遭遇様態と場所との関係で見ると、高齢になるほど転倒の頻度が高くなるのは理解しやすいことだと思いますが、実はもう1点高齢者の転倒には特色があります。それは、居間や寝室、廊下といった平面状の場所での転倒頻度が多いということです。転倒というのはなぜ起こるのでしょうか?自らの経験と照らし合わせてみると分かると思いますが、思いもかけないところでつま先が引っかかったり、踏み外したりした際、転倒してしまいます。そのときの段差の高さを思いだしてください。そんなに高い段差ではなかったはずです。そうです、転倒の要因となる段差はそれ程高くはありません。足の親指の半分くらいの高さ、そんなものです。何故でしょうか?それはそのぐらいの段差は段差として認識しづらいからです。特に足元が薄暗かったりするとその傾向は顕著になります。

高齢になればなるほど、平地を歩く際、すり足傾向になります。また身体の柔軟性も落ちてきます。そのことが転倒の頻度を多くしている原因ではないかと考えられます。

さあ、家の中を見回してください!1〜2cmの段差ありますか?新聞や雑誌を床においてないですか?色々な電化製品のコードも転倒させる危険をはらんでいます。足元が暗いところありませんか?段差が認識しづらくなります。そうした視点で見ると、家の中は危険が一杯だと思いませんか?危険な箇所を一つ一つ変えてゆきましょう。そうすることによって、家
庭での安全性が向上し、転倒の頻度がきっと減ってくると思います。誰にでも、今から出来る転倒予防といえるのではないでしょうか?




(2)腰痛発生のメカニズム

 90%の人が一度は経験するといわれている腰痛。現在、日本でも4人に1人はこの腰痛で苦しんでいるといわれています。腰痛は人間が二足で歩行するようになったことが原因だと言われています。では腰痛発生のメカニズムについて考えてみましょう。

 腰椎は左図のように仙骨という骨の上に乗っかっています。仙骨は横から見ると前方に傾いています。

 そのため腰椎は常に前方へ落ちようとするストレスを受けています。だから何の力も働かなければ腰椎は前方にずり落ちてしまい腰椎の後方から出ている神経を圧迫し腰痛を発生させます。

 けどそうならないために、前方からは腹圧という形で腹筋が押してくれ、後方からは背筋が引っ張ってくれています。だから、中高年になり腹部に脂肪がついて、腹筋の力が弱くなったり、背筋が弱くなったり硬くなったりすると、腰痛が生じてしまうということになります。

 色々なところで腰痛に対する運動が紹介されていますが、その運動を良く見てください。
腰痛体操の主眼は腹筋と腰背筋のバランスを改善し、腰椎前弯を減少させることです。だから、直接痛みを軽減するよりも、腹筋をはじめとする体幹筋の強化と軟部組織のストレッチ
を組み合わせた運動が殆どです。腰痛体操というと痛いときに行なう運動と捉えがちで
すが、痛みのひどい時期は安静にすることが第1です。数日安静にして痛みが少し軽減してから腰痛体操を行なうようにしてください。




(3)腰痛に対する一般的な運動

腰痛のメカニズムに引き続き一般的な運動について紹介します。
腰痛に対する体幹筋の筋力強化を行う前にストレッチを行います。ストレッチは筋を伸ばし、筋の収縮が効率よく行えるようにするために必要な運動です。筋力強化とセットとして考えていただければ良いと思います。

@ 背中の筋肉を伸ばす運動

四つ這いの姿勢から体を丸めて背中の筋肉を伸ばしていきます。この状態で楽に呼吸をしながら数分間この姿勢でいます。

A 体幹の周囲の筋を軟らかくする運動
 四つ這いの姿勢で、腰を丸めたり反らせたりします。この運動は、背中を伸ばす運動と同様に楽に呼吸をしながら5〜10回ほど繰り返します。
  体幹筋の筋力強化は、その腰痛の原因により様々な部位や、運動方法があります。今回は腹部の筋肉と背部の筋肉についての運動を紹介します。

B 背部の筋を鍛える運動

四つ這いの姿勢で、左腕と右脚を床から約25cmの高さまで上げ、5つ数えます。次にその逆の右腕と左脚を上げます。この運動を、それぞれ5回ずつ行います。
C 腹部の筋肉を強くする運動






図の様に膝を曲げて、腕は胸の前で組みます。
腹部の筋肉が働いていると感じるところまで体幹をほんの少し後ろに倒します。5つ数えたら、体幹を起こしてはじめの姿勢に戻ります。
この運動を3〜5回ほど繰り返します。
   

今回紹介しました運動の回数・時間は状態に応じて増減して下さい。
また、状況によっては悪化することもありますので、その時には運動を中止して下さい。
 



(4)五十肩(肩関節周囲炎)について

 五十肩という言葉はよく耳にすると思います。五十肩は、特に誘引なく肩の痛みや肩の動きが悪くなるといった症状が出現し、50歳代の人に多く見られることからその名が付けられたようです。医学的には肩関節周囲炎と言います。読んで字のごとく、肩の周りに炎症が起きている状態を指します。ではなぜ炎症が起きるのでしょう?今回はこの五十肩の原因を探っていきたいと思います。

五十肩の原因は諸説ありますが、絵の赤色で記してある@腱板(けんばん)と絵の青色で記してあるA上腕二頭筋の退行変性(いわゆる老化現象)と考えられています。@腱板というのは、肩の周りに取り巻いている4つの小さな筋肉の総称です。A上腕二頭筋というのは、力こぶの筋肉です。この2つの筋肉は、肩関節の構造上、腕を上げる際にとても圧迫を受けやすく筋肉が摩擦され、炎症や血行不良が起きます。肩の骨と腕の骨に挟み込まれるような状態です。40年も50年も腕を上げ下げしていると、この摩擦により筋肉以外にも肩の関節を包んでいる膜や関節の中を潤わしている液体の袋などにも炎症が起きてきます。これらの炎症が痛みの原因であると考えられています。

痛い場所がどこであれ、痛みがある時は動かさないでいることが多いと思います。五十肩の痛みは自然に良くなることもあるようですが、長い間動かさないでいると関節の周りの組織が癒着し、だんだん関節が固くなってきてしまいます。そして動かしたくても思うように動かせなくなってしまいます。だからといって痛みを我慢して動かすと炎症が悪化してしまうこともあるので、始めのうちは痛みがでる手前までの運動から始めましょう。また、入浴後は血行が良くなっていますので、痛みが少し落ち着いてきているようであれば、入浴後の運動をお勧めします。(痛みが強い時は逆に冷やしましょう。)

次回は五十肩に対する運動を具体的にご紹介します。


肩の痛みには五十肩以外にもきちんと病名が付いているものもあります。肩が痛いからと言ってやみくもに五十肩だと決め付けず、痛みがあるようでしたら1度医師の診察を受けることをお勧めします。



(5)肩の痛みに対する運動について

@肩関節周囲のリラクセーション

痛みのない方(写真左手)の腕を机の上にのせ前かがみになり、痛みのある方(写真右手)の腕の力を完全に抜き手を下に垂らします。肩関節周囲の筋肉や組織を伸ばす事ができます。慣れてきたら、この姿勢で前後左右に体を揺らし反動で肩を動かします。この時、肩だけを動かすのではなく体の反動を使うことが重要です。
 

A棒体操

棒、又は杖や長い筒などの両端を握り、頭の上までゆっくり持ち上げ、ゆっくり下ろします。



  棒、又は杖や長い筒などの両端を握り、痛みのない方の手で、痛みのある方の手を下から押し上げるようにします。

B肩の筋肉を伸ばす運動

頭の後ろで手を組み、肘を開いたり閉じたりする運動です。これらの運動はストレッチですので、伸ばされて気持ちが良いと感じる程度までゆっくり動かしましょう。

C肩の筋肉を強くする運動

痛みのある方の肘を90度曲げ、ドアや壁に腕の内側を付け、ドアや壁を押し付けるように力を入れます。次は逆に腕の外側を壁に付け、同様の運動を行います。
この運動は肩の周りを取り巻く小さな筋肉を鍛える運動です。3秒〜5秒力を入れ、次に力を抜きます。

運動の回数や力の入れ方は、その時の痛みと相談しながら行いましょう。軽い痛みで、筋肉が伸ばされている感じがする位を目安にすると良いかと思います。回数は5〜10回程度から始めて下さい。
 
ストレッチや筋力トレーニングを行う際に、息を止めて行っている方を見かけますが、運動する際には、呼吸をしっかりしながら行って下さい。
また、入浴後は体が温まり血流も良くなっていますので、運動をするのに最適かと思います。



(6)牽引って?

牽引のお話をさせていただく前にリハビリテーション(以下:リハビリ)における牽引療法の位置づけについてお話させていただきます。リハビリには理学療法・作業療法・言語療法等の大枠があり、その中での理学療法に物理療法があります。また、物理療法にも様々な治療法がありますが、その中に牽引療法という治療法があります。
牽引療法は、頸椎・腰椎ヘルニアや変形性脊椎症、脊椎捻挫、頚肩腕症候群、筋筋膜性腰痛などが一般的に言われている対象疾患であり、効果としては靭帯・筋肉へのストレッチ作用、椎間関節が離れることでのヘルニアの改善、圧迫されている神経や血管の改善など色々な効果が報告されております。
牽引の牽引力は頸椎牽引ではおおよそ体重の1/10〜1/5、腰椎牽引は1/5〜1/2程度といわれており、それぞれ状態等によりそのキロ数は増減します。
よく、患者様の中には、沢山引っ張ればそれだけ良くなるのではないかと考えていらっしゃる方がおります。しかし、牽引のキロ数は、痛みが発生した時期・症状により決められるものですので、沢山引っ張ることが症状を改善させるものではありません。逆に適量よりも強く引っ張ることで、筋肉が強く緊張し症状が悪化することもありますので、牽引のキロ数は医師または牽引を行っているスタッフと相談していただければよいのではないでしょうか。
 また、牽引中に痛みや痺れが強まることがありましたら、牽引のキロ数が強すぎるか、不適応(悪性腫瘍・脊椎カリエスなどの脊椎疾患・脊椎分離症・骨粗鬆症・妊婦など様々あります。)の場合がありますので、我慢をせずに医師又はスタッフに相談してください。
今回お話させていただいている効果については、証明が不十分であること、症状軽快が一時的であることから、牽引をするだけではなく、牽引等により症状が軽快している時にストレッチや筋力訓練をしていただくことが最も重要だと思います。運動については以前掲載した一ページ講座を参照してください。
最後に、当院にある腰椎牽引装置について説明させていただきます。当院に設置した腰椎牽引装置は、従来の牽引装置では牽引をする前に一度平らなベッドに横になり、治療後平らなベッドから起き上がらなければならなかったのが、座った状態より開始し、終了時も座った状態で終了するため、腰痛症の患者様に対しては体の負担が少なく牽引が行える装置です。
この様な牽引機も最近出回っておりますので、腰痛症で、牽引をする方は近隣の施設を確認してみてください。




(7)転倒予防について

今回は、転倒予防についてお話させていただきます。平成13年の国民生活基礎調査によれば、介護が必要になった理由の第3位が転倒骨折であり、介護が必要になった人の約10人に1人は転倒骨折が原因となっています。毎年、高齢者の1/3が転倒し、そのうちの5%が骨折するといわれており、転倒は高齢者にとってとても重大な問題となっています。調査によれば、高齢になればなるほど居間や寝室といった、平面的な場所で転倒する頻度が高くなっています。環境的な要因については以前この1ページ講座でお話させていただきましたので、今回は身体的要因を中心にお話させていただきたいと思います。 転倒とは「支持基底面からの重心の逸脱によって生じ、床や地面につくという意思に沿わない姿勢の変化」と定義されています。ではなぜ高齢になるほど転倒しやすくなるのでしょうか?そもそも転倒は、はしごを上ったり、ステップ台に乗ったりという危険度の高い活動より、通常の日常生活の中で起こり易いようです。自分で思っている身体の状況と実際の身体の状況とのギャップが転倒を引き起こしています。加齢によってどの様な変化が歩行に起こるのでしょうか?一つは姿勢が変化してきます。背骨のクッション(椎間板)が減少して、円背となってきます。
 それによって背骨と背骨の間の動きが悪くなってきます。また、筋力も低下してきます。その中でも腸腰筋という筋肉の力が低下すると歩幅が減少しすり足傾向となってきます。その結果、段差と認識され にくい1cm程度の段差に躓いてしまいます。最近、よく転倒予防教室という 名のついた講座をよく目にしますが、内容としては筋力低下に対しての筋力 トレーニングといったことが主体ではないかと思います。確かに歩く速度が遅 い人は早い人に比べて3倍の転倒の危険性があるとか、握力の強い人は転倒し づらいといった傾向もあります。しかし、前述したことをもう一度読み返して 腸腰筋 みてください。筋力の低下は確かに転倒の原因となっていますが、もう一つ、身体の柔軟性の低下も転倒の大きな要因となっています。転倒予防について書かれたパンフレットを見ると筋肉を鍛える体操については沢山紹介されています。従って、これに柔軟性をつける体操を加えるとより転倒しづらくなると思います。特に胸を張って身体を左右に倒したり回旋したりして身体の柔軟性を増すようにしてみましょう。力を鍛えるよりも容易にまた早期に改善の見込める転倒予防の体操だと思います。



(8)変形性膝関節症

人間は2本足で行動する動物である。膝関節は2本足で立つ人の体を支え、歩く、走る、ジャンプなどの諸動作時に重要な働きを行っている。また日本人の生活様式の中では正座を行うことが多く、膝関節にかかる負担は多く、変形性膝関節症になりやすい民族である。
変形性膝関節症は、加齢による膝関節の変性疾患である。このため、本疾患は65歳以降の高齢者に多く発症する。日本人の平均寿命は昭和初期にはまだ人生50年と短かったため老化による変性疾患は少なかったが、平均寿命の延びた現在では膝の痛みがあり、正座が出来ない、膝が伸びないなどの膝関節の症状を訴える高齢者が増加し、そのような時はまず変形性膝関節症を疑ってよいと思われる。また、本疾患は女性に多く肥満体系の人に発症しやすい疾患である。変形性膝関節症の初期症状は、『歩行開始時痛』、『立ち上がり動作時痛』、病態が進行し末期症状になると『歩行時痛』、『階段昇降時痛』、『腫脹』、『熱感』、『関節周囲の筋萎縮』なども確認できる。更に破壊性変化が進行すると膝関節の可動域の減少と関節屈曲変形をきたし、その結果機能障害が伴うことになる。膝関節痛を起こすと大腿部前面の大腿四頭筋を中心とした筋の衰えが著明になり、膝関節を支持する働きが低下をきたす。その為大腿四頭筋訓練を行うと良い。

変形性膝関節症の訓練
@ 仰向けで膝の下に枕などをかませ、膝関節を伸ばすようにして太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)を収縮させ、その状態で膝の裏を床へ押し付けるようにする。

A 片方の膝関節を屈曲し、もう片方の膝関節を伸展したまま足関節に1kgの重錘を装着して30°挙上し5秒間停止し、降ろして10秒間休み、これを20回繰り返し行う。
注意: 腰痛をお持ちの方には不向きな訓練ですので、腰痛症のある方、訓練を行うことで痛みがでる場合は行わないようにしてください。



(9)作業療法って
作業療法(Occupational Therapy:略式ОT)とは、医師の指導のもと日常生活を送ることが困難な体や心に障害を持っている人に対して行うリハビリテーションのひとつの治療法です。
作業療法がかかわる対象者は、小児、身体、精神、老年期という大きく4つの領域に分けられています。対象疾患は様々ですが、主に脳性麻痺、脊髄損傷、統合失調症、脳卒中などがあります。
一般の人が「作業」と言うと土木作業や農作業のようなものを思い浮かべることが多いと思いますが、作業療法士がつかう「作業」とは、人間が生きて行う全ての行為、行動、活動、動作で、作業は人間が存在している環境(文化的、制度的、物理的、心理的)に影響されます。
では具体的に、日常生活での作業活動とはどんなものがあるでしょうか。

日常生活:身辺管理、生活管理
仕事:職業、学業、家事、育児
遊び・余暇:趣味活動、社会的活動、休養
社会生活:生活拡大、情報伝達

これらの日常生活活動がなんらかの障害によってスムーズに行えない場合に、作業療法はその人の生活背景を考慮して新たな作業活動ができるように援助していきます。障害を持つと普通の人が日々何気なくしている動作が困難になる場合があります。(例えば・・起きる、手で何か作業を行う、食事をする、トイレに行く、入浴する、服を着る、寝る、仕事・学校に行くなど、生活していくうえのすべてのことです。)
その人らしい「作業」ができるようになるために、色々な作業療法手段を使って練習していきます。それが、食べる動作の練習であったり、手工芸を使用して手の運動の練習をしたり、レクリエーションであったりなど作業療法はこのようなことを行っています。日常生活のなかでやりにくいと思っている「作業」はありませんか?環境整備や道具、動作に少し工夫をしてみると改善されることもあると思います。最近では便利な生活用品がたくさんありますので、またの機会にご紹介したいと思います。






★訪問リハビリテーション空き状況

〔平成19年12月28日〕  
現在、時間帯によっては若干の空きがありますが、時間調整等含め、お待ちになることが可能である利用者様におきましては、まずケアマネージャーを通して当院リハビリテーション科までご相談下さい。

また、申し込みが多数の場合は、申し込み順となりますので予めご了承下さい。

<訪問リハビリまでの流れ>
ケアマネージャーへの相談

当院リハビリテーション科への申し込み(ケアマネージャーより)

ケアマネージャー・利用者様宅への連絡

調査

事務手続き

訪問リハビリ開始
 

言語聴覚訓練について

現在、市民病院(リハビリテーション科)では、毎週1回(火曜日)、言語聴覚士による言語訓練を行っています。患者さんによっては当院の機器の都合により対応できない場合がありますので、診療にあたりましては以下のことにご注意ください。

1 現在、当院の言語訓練において対応できない患者さん
@聴覚系の障害の方
A吃の方
B中途障害の方(小児失語・高次脳障害の方)
C学習障害の方

2 受け入れ方法(対応可能な方)
(1)リハビリテーション科へご連絡ください。
※ 他の病院等に通院されている方は、紹介状等をご持参ください。)

(2)病状、ご連絡先等をお聞きし、直近の火曜日に当院からご連絡し
詳細をお尋ねします。

(3)当院での受け入れが決まった後、当院に受診していただき、小児科の医師が指示箋を書きます。その際、患者さんの状況によっては、臨床心理などの予約を入れていただく場合があります。

ご不明な点がありましたら、お気軽にリハビリテーション科にお尋ねください。


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